大学の推薦枠が拡大
しつこいようですが、過去記事からの引用です。
国立大学の「AO・推薦」は2018年度では16.8%だったが、2021年までに30%に拡大予定。
だったら早めに推薦の準備をしておくのが得策ですよね。
同じ大学を何度も受けるのもOKです。
たとえば、「総合型選抜」→「学校推薦型選抜」→「一般選抜(前期)」→「一般選抜(後期)」といった受験も可能です。
ここで2021年度入試からの「AO・推薦」の変更点をおさらいです。
「AO入試」は「総合型選抜」に
今までのAO入試は「総合型選抜」と呼ばれるようになります。
AO入試で筆記試験を課さない学校が多かったのですが、「総合型選抜」では「各大学の評価(小論文、口頭試問、筆記テストなどさまざま)」または「共通テスト」が活用されます。
ただ基本的には「AO入試」同様、「総合型選抜」でも「自己推薦」のような位置づけで、主体的に学ぶことのできる生徒で、その大学への志望動機を面接時にしっかり言語化できることが求められます。
出願は「学校推薦型選抜」よりも早い9月以降で、合格発表は11月以降となります。
「学校推薦型選抜」は「内申点」がポイント
「総合型選抜」は「自薦」ですが、「学校推薦型選抜」は学校長の推薦書が必要な「他薦」の意味合いが強くなります。
学力の3要素(知識と技能・思考力と判断力と表現力・主体性と多様性と協働性)を「調査書」で評価します。
「調査書」には当然学校の成績、つまり「内申点」が含まれます。
出願は「総合型選抜」の合否が決まった後の11月以降で、合格発表は12月以降。
なので、「総合でだめなら学校推薦で受験」も可能です。
「総合型選抜でダメなら、学校推薦型選抜でもダメじゃないの?」
いいえ、そんなことは全くございません。
合否の基準がそれぞれの入試で違っていますから、「総合型選抜」でだめでも「学校推薦型選抜」で合格できるチャンスは十分にあります。
やっぱり高校でも「内申点」は大切
そう考えると、いろいろな大学への受験選択肢を持てるよう、1年生のころからしっかり学校の定期テストで結果を出し、「内申点」を上げておくことが重要となります。
一般選抜でも「調査書を参考にする」となっている入試要項を見かけます。
志望校のサイトなどでしっかりチェックして、高校1年・2年のうちから「大学入試改革」に対応していきましょう!
高3生は「現役合格」しないと大変なことに
来年1月で「センター試験」が終了します。
なので、今年の高校3年生の受験がセンター試験ラストイヤーとなります。
当然、皆が現役合格に向けて勉強していると思いますが、もし「浪人」したらめちゃくちゃ大変になります。
「センター試験」とはまったく違う出題傾向の「共通テスト」に向けて、浪人中に新たに対策を取っていく必要が出るからです。
(参考資料)
北海道の現役生進学率は45.5%(平成30年4月)
中堅大学は高倍率に?
そこを見越して「安全パイ」を受験してくる出願傾向も出てくるのでは・・・という分析を、ある勉強会で耳にしました。
中堅大学を受験する生徒さんは、例年はそういった大学を受験しない上位層が「絶対浪人しないよう、志望校を下げてくる」可能性があります。
高校3年生は模試の判定が良くても安心せず、万全の対策をして後悔のないように!