北海道の中学生は全国最低の英語力?
文部科学省が実施する「英語教育実施状況調査」の最新版を見ると、自治体によって英語力にバラツキがあることがわかりました。
ちなみに中学・高校で教える英語教師の英語力の指標(外部検定の取得割合)と、生徒の英語力(こちらは英語教師による主観的評価が含まれる)には、相関性はないようです。
この調査によると、中学生の英語力(英検3級以上の実力があると考えられる)のトップは「さいたま市」の75.5%
一方、最低は「北海道」の30.0%
もちろんあくまで「先生による主観的判断」です。
しかし、現場の先生の多くは「中学卒業までに中学レベルの英語を身につけられないまま卒業させている」実感があるようです。
同じ資料で、高校生の英語力(英検準2級以上の実力があると考えられる)を見てみると、北海道は39.4%
最下位ではないものの、国の目標値50.0%を下回っています。
大学入試は全国区
いくら国際化が叫ばれていても、大半の日本人は普段の生活で英語を使うことなく生活するでしょう。
本当に英語が必要な環境に身を置かれれば、もっと必死に目的意識をもって英語を学ぶでしょうし、そういった意味で「子どもたちの将来が深刻」というほどではないのかもしれません。
しかし、大学受験をする子どもたちにとっては、高校までにどれだけ「英語力を身につけたか」は重要です。
大学入試は「全国の子どもたちで競争」になります。
北海道ののんびりペースでは、現役合格は高いハードルです。
逆算すると、やはり中学で英語が苦手だと、当然高校でも苦手に。
中学生の「今」の取り組みがたいせつです。
「単語ってただの暗記だから・・・」
「単語は単なる暗記だから、どうしようもない」といって、後回しにしたり、コツコツ練習することをおろそかにする子が多いです。
しかし、英語は「長文」とはいっても「単語」の集まりですから、いくら文法がわかっても、一つひとつの単語の意味がわからなければ文は読み取れません。
とにかく中学生には「単語」の暗記をコツコツつみ上げて欲しいです。
新出単語は「見て」「声に出して」「書き取り」「一つの教科書単元が終わったら、その単元の単語が頭に入っているかを自己チェック」の積み上げが重要。
単語は習うものではありません。
野球の「素振り」のようなもの。
地味な勉強であっても、努力を積み上げたひとが力を伸ばします。