子どもの「読む力」を育てる3ステップ

岩見沢・栗山の塾「学習指導会」の高嶋です。

学習指導会に入塾する子を見ていて、最近感じるのは「読む力不足」です。

「理由」を聞いているのに「語句」で答えたり、「国名」を聞かれているのに「人物名」を答えたり・・・「文章読解力」というよりももっと初歩的な、「文字を見て何を言ってるか分かる力」です。

回答欄を埋められる子はまだよいのですが、なかにはテスト答案が「空欄ばかり」の子も・・・。

教科書を読む力が足りてないと、すべての科目に影響します。

そこで今回は、小学生・中学生の「読む力」をどう伸ばすかについて考えてみたいと思います。

「テスト勉強がんばる」は危険

学習指導会では定期テスト近くなると「目標設定シート」を使い、生徒さん自身に成績・目標得点とテスト勉強の行動目標を記入してもらいます。

成績の目標から逆算し、今回の定期テストでは何点とる必要があるか。

そのためにはどういった行動が必要かを生徒さんに考えてもらいます。

できるだけ具体的に、「何を使って」「どういう勉強をするか」を書いてもらうようアドバイスしながら書いてもらいます。

しかし「前回よりがんばる」「単語の暗記がんばる」など、漠然とした内容を書いてしまう子がいます。

「がんばる」「とにかくがんばる」としか書けない子は、自分はどのような行動が必要なのかがボヤけています。

これでは行動に結びつかず、計画倒れに終わってしまいます。

自分がどうしたいのかがボヤけている子は、自分の考えていることを丁寧に「言語化」する訓練が必要です。

言語化の力が不足している子は、もっと前にさかのぼって練習する必要があります。

  1. 好きな分野でインプット(見る・聞く)
  2. 会話でアウトプット(話す・伝える)
  3. 記述でアウトプット(書く)

このような手順で鍛えてはどうでしょうか。

好きなことをやらせた後が重要

好きなことなら、周りが何を言おうと集中してやり続けますよね。

自分の考えが言語化できない子は、まずは「好きなこと」を通して情報のインプットが必要です。

「見る・聞く」を通して興味のある分野の情報に、どんどん触れてもらいたいです。

そのとき「どういう気持ちになったのか」、それを今度は「話し言葉を使ってアウトプット(話す・伝える)」してもらいましょう。

食事中や食後の、できるだけリラックスしているときにじっくり聞いてあげてください。

話題はスマホゲームでもオンラインゲームでも、you tube でも音楽でも、スポーツでもアニメでも何でもいいと思います。

コミュニケーションを通してお子さんが「どう考えているか」を、単に「面白かった」で終わらせるのではなく具体的に「どう面白いのか」を引き出しましょう。

このとき、大人も本気で興味をもって聞く必要があります。

周りの大人たちが、面白いこと・新しいことへのアンテナが敏感でないとうまくいきません。

自分の気持ちを話し言葉で伝えられる子は、書き言葉で伝えることも自然とできるようになります。

読む力は「読書」以前に「会話」で身につける

国語の力を伸ばすというと、よく「とにかく本を読め」となりがちです。

しかし、その前にまずご家庭でも「話し言葉でコミュニケーション」をとり、子どもたちには自分の考え・気持ちを言葉を使ってアウトプットする場数を踏んでもらいたいです。

会話は当然、双方向です。

日本のアニメに興味をもった外国人が、同じアニメ好きと交流をとることでメキメキ日本語が上達し、日本語でコミュニケーションが取れるようになったという話はよく聞きます。

楽しい、興味のある会話を通してまずは「聞く・話す」から。

それによって「読む力」の土台がつくれるのではないでしょうか。