本当にあった「おかしな個別指導塾」
僕はこれまで、前職を含めて「教室立ち上げ」から「運営」までたくさんの個別指導の教室に関わってきました。
個別指導といえば、
「きめ細かく子どものことを見てくれている」
「子どものできない部分をじっくり教えてくれる」
イメージが強いと思います。
しかし中には、運営がずさんだったり「これは個別指導塾といえるのか・・・」という塾も存在します。
自分が直接見たり聞いたりしてきた中で、とんでもない個別指導塾をここで紹介します。
塾選びの参考にしていただけると幸いです。
こんな個別指導塾はいやだ
1.生徒が脱走する
札幌にいたころ、他の個別指導塾から僕の教室に移籍していた子とお母さんから聞いた話です。
その塾では、「個別指導塾」と言っているわりに「先生が1人で生徒が10人くらい」同時に授業担当するそうです。
その10人の中には、「まじめにやる子」もいれば「なるべく手を抜きたい子」もいます。
この「なるべく手を抜きたい子」をどうヤル気にさせるか。
先生の力が発揮されるところですが、なにぶん1人の先生では手が回らないのでしょう。
個別指導ですから1人に指導している間は、他の9人の生徒に細かくは目が届きません。
先生の目を盗んで教室の外へ脱走する生徒がよくいたそうです。
保護者はそんなこととはつゆ知らず、「わが子はまじめに塾に通っている」と思い込んでいました。
無駄な授業料を払っていたことになります。
もう10年以上前の話なので、その教室がまだ存在しているのかは不明ですが・・・。
2.教室が閉まったまま
先生が寝坊して、教室が閉まったままだったそうです。
授業は夕方からなのですが・・・。
3.先生がお酒臭い
大学生のアルバイト講師が、二日酔いで授業をしていたそうです。
サークルのイベントの飲み会続きだったとのこと・・・。
4.先生と生徒が教室外で会っている
こちらも札幌にいたころに聞いた、大学生アルバイトと中学生の生徒のお話しです。
先生と生徒が授業後に連絡先を交換し、教室の外で会う約束をしていたんだそうです。
トラブルが起きるのは時間の問題。
この手の話はときどきニュースになったりしますが、報道されるのは氷山の一角ではないでしょうか。
最近は学校の先生と生徒が、LINEやSNSで連絡を取り合ったりするケースもあると聞きます。
そんな必要性があるのでしょうか。
用があるのなら、保護者を通して連絡をとるべきです。
5.トイレがきたない
僕が昔、前任教室長から引き継いだ教室の話です。
前教室長が無感覚なのか、忙しすぎて手が回っていないのか・・・。
とにかくトイレが汚く、掃除道具もそろっていない状況でした。
設備が古くてもせめて「清潔」な教室でなければ生徒も気持ちよく勉強できません。
なぜこのような「おかしな塾」が存在するのか
しっかり管理されていない塾が世の中にたくさんあります。
そのような塾は大きく分けて、以下の2タイプではないでしょうか。
①大学生アルバイトが一人で教室を任される日がある塾
②独創的なキャラクターの先生がひとりで運営する個人塾
「大学生アルバイトは全部ダメ」というつもりはありません。
とても熱心に教えてくれる年齢の近い先生は、生徒のやる気をあげてくれます。
しかし、そうではない先生が一定数います。
①のようなケースは、だれがどのように責任を負うのでしょうか。
教室内外のトラブルがもとで生徒や先生の人生に深刻な影響を与えるケースも聞いたことがあります。
②のケースでは、指導力はピカイチでも閉鎖的な業種でひとりで仕事をし続けた結果、独創的なキャラクター、中には独善的になってしまう人もいます。
よく言えば「カリスマ先生」なのでしょうが、一般的な感覚から外れた「常識知らず」なひともこの業界には多い気がします。
(そういう先輩たちをたくさん見てきました。。。自分も気をつけます!)
というわけで、以上の「おかしな点」に気をつけて、塾を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
「学習指導会にすぐ入会したい!」→いいえ、無料体験をオススメします
学習指導会でたまに「体験授業」を電話だけで申込み、生徒さんだけ教室に行かせることを希望する保護者さんがいらっしゃいます。
「教室がそんな雰囲気なのか」
「教室長・先生と話してみて、どんなキャラクターなのか」
などは生徒さんではなく、ぜひ保護者さんのほうで見定めてくださいね。