部活などで忙しい子は、とにかく「学校の授業を集中して聞く」ことで家庭学習を「時短できる」と以前書きました。
当たり前のことではありますが、案外それができない子が多いです。
「先生の教え方がいまいち」
「どうしても好きになれない先生の授業だから聞きたくない」
「しゃべり方がいや」
「ペースが速くて聞き逃す」
「前の先生のほうがよかった」
など、理由は様々。
教えてくれる先生によって生徒のモチベーションに差がでてしまうのは残念ですが、「いろんな先生がいること」を割り切るしかありません。
ただ、今回は少し「学校の授業の重要性」から離れて、別のことを書きます。
時短学習のすすめ~文具に関する「3つの方法」
学校の授業でも家庭学習でも、テンポよく進めていくことで時間短縮ができます。
ちょっとしたことで時間をおろそかにしていませんか??
1.ペンケースの中身はシンプルに
最近、ペンケースの中がぎっしりな子が多いです。
整理が出来ていない男の子(割れた定規や折れた鉛筆、ちぎれた消しゴムなど)や、色ペンをたくさんもった女の子が結構教室でも見受けられます。
要らないものは処分することは当然ですが、色ペンも必要最小限にしたほうが良いです。
まず、使うタイミングでペンケースの中から探したり、奥から取り出したり、そんなちょっとした時間が勉強のテンポを崩します。
そもそもノートは「メモ書き」です。
「アート作品」ではありません。
個人的な意見としては、色ペンは「赤」「青」「蛍光ペン1色」で十分。
ノートを「きれいに取る」とこが目的化してしまい、「アート作品」にすることで「やった感」を持っていては本末転倒です。
カラフルにまとめることに集中するあまり、授業内容を聞きもらしていませんか?
ノートはあとで読み返すことができる程度にまとまっていればOKです。
2.修正テープは不要
これも個人的な意見ですが、修正テープは使わないほうがいいのではないでしょうか。
色ペンで書いた内容を間違ったのなら、二重線で消して近くに書き直せばよいだけです。
修正テープをいちいちペンケースから取り出し、貼って、乾くまで待って、上から書き直す・・・そんな時間はもったいないですし、その間に授業はどんどん先に進んでいきます。
渇ききっていない修正テープの上から色ペンで重ね書きすると、ペンが目詰まりを起こすこともあります。
3.消しゴムは早めに処分
小さい消しゴムをギリギリまで使い切ろうとする子がいます。
小さい消しゴムは消しにくいだけではなく、ペンケースから取り出すとき見つけにくいですし、机の上にあってもプリントやテキストの下になっていたら見つけにくかったり、机の下に落としやすかったりします。
ちょっとしたことでも時間短縮とテンポは大切です。
もったいない!と思わず早めに新しいものに買い替えましょう。
消しゴムさんも、そこまで使ってもらえれば役割終了です。
これは小学生の「えんぴつ」にも同じことが言えます。
とは言うものの、強制はしない
以上3点を提案してみましたが、しかし子どもたちに強制してはいけません。
教室でも、気になる子に上記のことをやんわりアドバイスしますが、それでも「こだわり」をもった子もいますし、逆に「ノートをきれいにとること」がモチベーションになっている子もいます。
提案しつつ、それでも従来のやり方に固執する子には黙認するようにしています。
逆にそれ以降は「いつもノート見やすいね!」などと褒めたりします。
これまで書いてきたことと矛盾するようですが、結局「効率」以上に「モチベーション」がたいせつだと考えます。
自分の努力を頭ごなしに否定されると、誰だっていやですよね。
良かれと思ってのアドバイスであっても、生徒のモチベーションを下げてしまっては逆効果です。
モチベーションを維持しつつ、さらに「効率」を上げるための時短を提案し、ノッてくる子にはぜひ「3つの方法」を利用してもらいたいです。