数学が苦手という生徒へは、岩見沢指導会では次のようなアドバイスをしています。
重要なのは、単に「得点が低いからたくさん問題を解け」「しっかり解き直しをしろ」というだけでは上達しないということです。
問題を解いたノートをよく見て、現時点での課題を見つけたうえでアドバイスをするようにしています。
1.基礎計算ができていない
意外に多いのが、「掛け算九九」があいまいな生徒が少なくないことです。
とくに3の段や7の段。九九を早口言葉のようになんとなく暗記しているだけで、実はあいまいなまま覚えているケースがあります。
「イチ」「シ」「シチ」は発音が似ているため混同しやすく、語尾まではっきり意識させながら繰り返し暗唱させることが大切です。
中学生なのに掛け算九九?と思われる方も多いでしょう。
もし定期テストで30点未満が続くようであれば、ご家庭で掛け算九九の3の段や7の段を言わせてみてください。
うまくいかなくても怒らずに、正しい九九を伝えながら一緒に暗唱する、翌日もう一度確認する、というように、じっくり向き合っていきましょう。
2.途中計算を書かない
安易に暗算に頼ったり、書くこと自体が面倒で頭の中で複数の計算手順を一気に済ませようとする子がいます。
そもそも途中計算を書けない時点で、計算手順そのものが定着していない可能性があります。
たとえば分数の方程式では、次のような手順を踏みます。
1.分母の最小公倍数を両辺にかける(分母をはらう)
2.文字の項は左辺に、数字だけの項は右辺に移項する
3.両辺を計算する
4.左辺の文字の係数で両辺を割る
この1と2を同時にやろうとして、符号ミスをする子が続出します。
急がば回れ。慣れるまでは一手ずつ、同じ手順で解いていくノートの書き方を身につけさせましょう。
3.苦手意識が強すぎる
数学が苦手な子は、小学校のころから苦手だったというケースが多いです。
とくに分数計算と割合の概念でつまずいている子が目立ちます。
分数を機械的に計算手順だけで丸暗記している子が見受けられますが、そもそも分数とは「割合」です。
全体のうちどれくらいかを、分母と分子の数値で表現するものです。
足し算と掛け算では分母の扱いが異なりますから、その違いをきちんと強調して教えたいところです。
まずは簡単な計算ドリルのようなもので、ひとつずつできるものを増やしていきましょう。(岩見沢指導会では中3生でも小学分野の計算も総復習します。意外と分数や小数の計算処理を間違えていたり、単位の変換や比の計算でつまずいている子がいますが根気強く練習してくれます)