岩見沢指導会に入会される前、お問合せいただくきっかけとして「うちの子は勉強しているのに成果が出ないんです」と相談されることが多いです。
そんな生徒さんは、「インプット」「アウトプット」のバランスを見直してみましょう。
頭の「引き出し」にモノを入れていくのが「インプット」
インプットは、頭の中に知識や解法を入れていくことです。
「引き出しにモノを入れていく作業」ですね。
具体的には
「教科書を読む」
「先生の説明を聞く」
「単語の書き取り練習をする」
「ノートの見直し」
「ノートにまとめる」
といった作業です。
頭の「引き出し」からモノを取り出すのが「アウトプット」
一方、アウトプットとは、頭の中にある知識や解法をまさに”出力”していくことです。
いわば、「引き出しに入っていたモノを取り出す作業」ですね。
具体的には
「習ったものを思い出しながら」
「どのルールを使って問題を解くか」
「たしかこの問題は、一度解いたことがあるパターンだな」
「忘れかけているから、もう一回同じ問題を解き直しておこう」
「解けないから、次回の授業で先生に質問しよう」
と自分の頭の中で対話しながら勉強を進めていくことです。
どうやら私たちの脳は、この出力の過程できちんと「記憶として定着」できるんだそうです。
(一番効果的な出力は「ひとに勉強を教えること」だと思います)
どちらかが不足していると成果が出ない
インプットがおろそかな子は、「引き出しの中にモノが入っていない」状態。
これではいくら問題を解いても、「あれもできない」「これもできない」で無駄に時間をかけてしまうだけです。
アウトプットがおろそかな子は、「どの引き出しに入れたか覚えていない」状態。
ノートにまとめるなどの作業系学習は熱心なのに、そこに時間をかけすぎて満足してしまい、たいせつな「定着のためのアウトプット」が足りていない可能性があります。
すると「やったはずなのに覚えていない」「うっかりミスが多い」ということが起きます。
「インプット」「アウトプット」のバランスが大切
新しい知識を頭の「引き出し」に入れたら、定期的に「引き出しから出す」ことを習慣にしましょう。
頭の中で整理がついたら引き出しに余裕ができるので、新しい知識を追加できます。
繰り返すことで脳は「これは重要なこと!」と認識し、取り出しやすいように引き出しの手前に配置されます。
すると、問題を解くスピードがアップします。
勉強がテキパキと進むと、やりがいや成果を感じて今よりも楽しくなるはずです。
そのためにも、「インプット」「アウトプット」両方の時間をバランス良く取りましょう。