岩見沢市の中学生(通塾生)を対象にした夏期講習会が開始します。受験に向けたやる気の引き出し方や、家庭でできる声かけのヒントを保護者の方に向けてお伝えします。
中学3年生にとって、受験前最後の「勝負の夏」
今回の夏期講習は、中学3年生にとって「受験前最後の夏」です。
冬期講習になると、入試まであとわずか。誰もが自然と気持ちが引き締まり、真剣に取り組む姿勢になります。
しかし、夏はまだ「半年以上ある」という感覚が残っており、受験の現実味が薄いため、なかなか気持ちのスイッチが入らない生徒もいるのが正直なところです。
もちろん全員がそうというわけではありませんが、学習習慣がまだ安定していない子ほど、どうしても“受け身”の姿勢になりがちです。
やる気が出ない本当の理由──それは「自分の言葉で語れる目標」がないから
この時期、よく保護者の方から「本人にやる気がないんです」と相談を受けます。
しかし、やる気がないのではなく、自分で「なぜ勉強するのか」「何を目指すのか」が見えていない、あるいは言語化できていないケースがほとんどです。
目標や動機は、他人が与えるものではありません。進路指導や模試の偏差値など、外からの情報が必要な時期ではありますが、やはり最終的に必要なのは「自分の言葉で語れる目標」です。
「どうしてその高校を目指すのか」「その学校で何を学びたいのか」「なぜ今のうちに頑張る必要があるのか」――それが明確になったとき、生徒たちは驚くほどの行動力を見せてくれます。
ご家庭での「対話」がスイッチを入れるカギ
お子さまのやる気スイッチを入れるのに最も効果的なのが、「家庭での会話」です。
といっても、正論をぶつけたり、結果を詰めたりする必要はありません。むしろ逆効果になることもあります。
おすすめは、「勉強」の話題から少し離れたところから始めること。たとえば、
- 最近、学校どう?
- 部活の引退、どんな気持ちだった?
- もし高校を自由に選べるとしたら、どんな学校がいいと思う?
こうした問いかけを、食事中や移動中などリラックスしたタイミングでしてみてください。
お子さま自身が気づいていなかった気持ちを、自分の口から出せるようになるかもしれません。そこが目標形成の第一歩です。
目標が「クッキリ」すれば、行動も自然と変わってくる
目標がはっきりしてくると、今まで「面倒くさい」と感じていた宿題や課題にも意味を感じられるようになります。
「この勉強が、目指す高校につながっている」──そう思えることで、日々の行動が少しずつ変わっていきます。
もちろん、一度の話し合いで完璧な目標が見つかるわけではありません。でも、その小さな気づきの積み重ねこそが、受験期の成長を支える土台になるのです。
今回の夏期講習で得る手応えや反省を、今後の学習や日常に生かしていけるよう、私も引き続きサポートしてまいります。
まとめ
- 夏期講習会は中学3年生にとって、受験前最後の大きな成長の機会。
- やる気が見えにくいのは、明確な目標が持てていないから。
- ご家庭での自然な会話が、目標を言葉にするきっかけに。
- 目標が見えると、日々の行動が変わり、結果にもつながっていきます。
岩見沢で頑張る中学生たちが、それぞれの目標に向かって自分らしく進んでいけるよう、今後もともに歩んでいきたいと思っています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。