家庭でできる「子どもに将来の目標を持たせる」方法とは

親御さんからすると、お子さんの今の成績を見て「もっと成績をあげるべき!」「志望校に合格するためには、もっとがんばらないと!」とやきもきすると思います。

お子さんの努力を促すために、いろいろ声掛けするとは思いますが、ちょっと立ち止まって考えていただきたいことがあります。

それは「今の努力が何につながっているか」を「お子さんに」考えてもらうことです。(または一緒に考えることです)

方向が分からないと走れない

マラソンを始めるにも、どちらへ走ったらいいかわからなければ走り始めることはできません。

できれば「ゴールまであと何キロか」も知りたいところです。

また、「ゴールするとどんなイイコトがあるか」もイメージできないと、今の苦労が何のためか分からず努力が続きません。

勉強も同じです。

まずは

  1. 将来どんな生活を送りたいか(目標設定)
  2. そのためにどうなることが必要か(イメージしてもらう)
  3. 今から簡単に始められることは何か(できるだけ具体的に)

を、お子さんとよくお話しすることが重要です。

もしかすると、親御さんが欲しい答えとは違う返事が返ってくるかもしれません。

それでも、親御さんが目標を与えるのではなく、お子さんに自分の考えを言葉にしてもらいましょう。

与えられた目標では、「自分の事」として主体性を持てず努力もできませんのでご注意を!

勉強ってなぜ必要?

本人からの答えによっては、「そのために勉強が必要だね」とはならない場合もあるかもしれません。

その場合は、

  1. 困ったことがあれば、できるだけ自分で解決できる力を持っていた方がいいよね。
  2. そのためには「学びグセ」が大切だよ。
  3. 学校の勉強はその練習になるから、好きな勉強ならどんどんやって、苦手な勉強はそこそこやればいいと思うよ。

などと伝えるのはどうでしょうか?

将来の目標がない場合

将来の目標が「まだ決まっていない」「わからない」という場合もあります。

そんなときは

  1. 普段は何をやっている時がいちばん楽しい?
  2. そこから自分はどんなことが得意と感じる?
  3. 得意なことを活かした進路って何があるかな?

などと、こちらも本人が考えるきっかけを与えるような問いかけをする(または一緒に答えを考える)といいのではないでしょうか。

上記の「3」は、答えを出すのは難しいかもしれません。

そこで以下を参考に、一緒に考えるのはどうでしょうか。

  1. 考えることに没頭するのが好き(研究職・プログラマー・作家・画家など)
  2. 人とのコミュニケーションをとるのが好き(営業職・コンサルタント・教師・看護師・保育士など)
  3. 自分がリーダーになってチームを率いるのが好き(起業・弁護士・会計士・司法書士・医者・政治家など)

大半の職業は、上記3つのタイプに分けられると思います。

お子さんと一緒に考える参考になれば幸いです。

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