間違いだらけの志望校選択

中3生は受験生となり、どんなお子さんも「志望校はどうするか」を考え出す時期です。

しかし、実際は「なんとなく〇〇高校へ」「まだ迷っている」という生徒さんが多いかもしれません。

そもそも、志望校はどのように決めるべきなのでしょうか。

「この成績なら、入れる高校はここ」

「今の成績で行ける高校へ」と安易に選択してはいけません。

「行ける高校」ではなく「行きたい高校」を選択しましょう。

「目標に向かって力を伸ばす」ために、本気で取り組むのが受験です。

将来をイメージし、目標を立て、それに向かって主体的に行動することは一生の財産になります。

「成績いいから札幌へ」

目標を常に「少し上へ」設定することはとても立派なことです。

一方で、札幌の高校へ通う「3年間に費やす通学時間」のことも考えなければなりません。

例えば岩見沢から札幌の高校へ通う子は「1日往復で2時間程度」時間がかかります。

3年間で換算すると、とてつもない時間を「通学」だけに使うことになります。

それだけの時間投資をしてでも通うに値するか、そこまでしてでも「絶対に行きたい高校」と思えるか、よく考えてもらいたいです。

もちろん札幌の進学校のほうが「大学進学の実績が良い」という良い面もあります。

その利点と「時間がかかる」欠点を、しっかり天秤にかけて判断しましょう。

「友達と同じ高校に行きたい」

高校生活において、友達との付き合いも大切です。

しかし高校に行く動機が、今の友達が行くからというのは正しい判断でしょうか?

そもそも友達であれば、高校は違ってもしっかりつながりは持てます。

そして高校で新たな友達もでき、子どもたちの見える世界はどんどん広がっていきます。

将来にかかわる大切な決定ですから、子どもたちにはもう少し視野を広く考えてもらいたいです。

「部活を続けたいから」

希望の部活の有無も、子どもたちには大切なことですよね。

高校生活では「勉強」がすべてではありません。

中学で部活を熱心にやってきた子はなおさらだと思います。

ただ、将来にかかわる進路を「部活中心」に考えてよいものでしょうか。

高校の部活を引退したとき、あるいはケガや友人・先輩関係などが原因で部活を途中でやめたとき、その先はどうしますか?

その部活で習得した技能が、将来の職業や生涯のライフワークにつながるのなら優先順位は高くすべきです。

部活動を通した「学び」はたしかにあるものの、大半の子にとって部活は「高校生活を豊かにする1要素」でしかありません。

あくまで優先度の問題ですが、部活だけで安易に高校選択するのはおすすめできません。

「親や先生が薦めるから」

岩見沢指導会でも、お問合せの際たまに「何が何でもうちの子は●●高校へ行かせたい!」と意欲的なお母さんがいらっしゃいますが、受験するのはあくまでご本人です。

お子さんが進路で悩んでいるときに、いろんな選択肢を示してあげたり、情報を一緒になって集めたり(学校や塾の先生に相談する)などはぜひ積極的にしてあげて欲しいです。

しかし、決めるのはご本人です。

ご本人の意思を確認せず「●●高校に行きなさい!」と常日頃から言い聞かせ、ご本人もとくに自分の意思を示さないときは要注意です。

高校生活で何か困難にぶつかったとき、「あぁ、自分はこの高校に来たくて来たんじゃないのに」と考える瞬間がやってきます。

そのときになって初めて、ご本人は「高校にいきたくない」と意思表示しだします。

そうではなく、自分の意思で決めた高校なら、多少の困難でも「自分が決めたことだから」と腹をすえて立ち向かえるはずです。

「べつに高校はどこでもいい」

将来何になりたいかが決まっていない子は、高校選択もイマイチはっきりしないと思います。

(実はぼく自身がそうでした)

そんな子にこそ薦めたいのは「とにかく今のうちに目いっぱい勉強をしておくこと」です。

受験勉強で身につく「思考力」「判断力」「表現力」そして「勉強グセ」は、将来の「武器」になります。
 
それがあれば、今は将来の夢が決まっていなくても、「●●になりたい!」と決めた瞬間、舵を切ることができますし、困難を乗り越える力になります。
 
将来につながる「種まき」が、受験勉強です。

「本人がどうしたいか」を引き出す

お子さんが迷っていたり悩んでいたりしたら、とにかく話を聞いてあげてほしいです。

男の子だと、なかなかお母さんに「あれもこれも本音で」お話しはしないかもしれませんが、普段からコミュニケーションをよくとり、話を聞いてあげる雰囲気をいつも作っておきたいものです。

相談されたときは親御さんも、結論を一方的に与えるのではなく、一緒になって結論を探してあげる根気強さがたいせつです。

大半の子どもたちにとって、はじめて人生の選択が「志望校選択」です。

だからこそ、安易に将来を決めるのではなく、大いに悩んで親御さんと一緒に「ほんとうの志望校」を見つけてもらいたいです。

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