「中3の夏期講習で34万円って普通ですか?」
そんな投稿がSNSで話題になっていました。
内容を見ると、
- 学生アルバイト講師による1対2の個別指導
- 5教科合計74コマの受講を提案された
- お子さんは中2のときに不登校を経験
- 現在は塾でしか勉強しないタイプ
- このままでは高校進学が厳しい状況
とのことでした。
コメント欄では意見が大きく分かれていました。
塾関係者からは、
「その状況なら、それくらいの学習量は必要では?」
という声。
一方で保護者からは、
「高すぎる」
「他の塾も比較したほうがいいのでは?」
という意見が多く見られました。
金額だけを見ると、必ずしも異常ではない
私自身の感覚では、特に都市部の個別指導塾であれば、
- 夏休み期間が長い
- 個別指導である
- 受験学年である
という条件を考えると、34万円という金額そのものは「あり得ない数字」ではありません。
74コマという受講回数を考えれば、単純に高額商品を売りつけているとは言い切れないでしょう。
問題は金額ではなく、
その授業が本当に成果につながるのか
という点です。
本当に必要なのは「コマ数」ではなく「学習成果」
今回のケースで気になったのは、
学校に十分通えていなかった
塾でしか勉強しない
という部分です。
中2の内容に抜けがある状態で、高校受験対策まで同時に進めなければならない可能性があります。
その場合、
- 何を優先して学習するのか
- どの単元を捨ててどの単元を取るのか
- この夏で何を達成するのか
を明確に決めなければなりません。
目的が曖昧なままコマ数だけ増やしても、期待した成果につながらないことがあります。
特に集中力に限りがある生徒の場合は、
「とにかくたくさん授業を受ける」
よりも、
「本当に必要な内容に絞って取り組む」
ほうが効果的なケースもあります。
費用面も考慮すると、優先順位を整理したうえで受講回数を決めることが大切です。
個別指導の人数比率も考えたい
また、費用を考えるうえで見落とされがちなのが、講師1人に対する生徒数です。
例えば、
- 1対1
- 1対2
- 1対4
では、人件費の構造が大きく異なります。
当然ながら、講師が担当する生徒数が少ないほど授業料は高くなります。
今回のケースは1対2の個別指導とのことですが、それだけ手厚い指導を受けられる反面、授業料も高額になりやすいでしょう。
一方で、岩見沢指導会では1対4形式の個別指導を採用しています。
これは単純にコストを下げるためだけではありません。
学習内容を説明したあとに、
- 自分で解く
- 間違える
- 修正する
- 定着させる
という演習時間を授業内で確保しやすいというメリットがあるからです。
個別指導というと「ずっと先生が隣についている状態」をイメージされることがありますが、実際には問題演習の時間も学力向上には欠かせません。
講師の経験も重要な判断材料
もう一つ考えたいのが、誰が教えるのかという点です。
一般的には、
- 学生アルバイト講師
- 社員講師
- 教室長
の順で指導経験が豊富になる傾向があります。
もちろん例外はありますし、年齢の近い先生のほうが質問しやすく、やる気が出る生徒もいます。
ただ、学習の遅れが大きいケースや受験戦略が重要なケースでは、経験豊富な講師が担当したほうが成果につながりやすいことも少なくありません。
とはいえ、大手塾で社員講師や教室長指名による個別指導を受講すると、費用はさらに高額になることが一般的です。
その点では、地域の個人塾が選択肢になる場合もあるでしょう。
大切なのは「わが子に合う塾」を探すこと
今回のSNSの話題について、私は
「34万円だから高い」
「34万円だから妥当」
と一概には言えないと思っています。
大切なのは、
- 現在の学力
- 学習習慣
- 集中力
- 志望校
- 家庭の予算
を踏まえたうえで、
その塾が本当に今の子どもに合っているか
を見極めることです。
塾選びは価格だけでは判断できません。
授業形式、講師の質、学習管理の仕組み、そしてお子さんとの相性まで含めて考える必要があります。
受験は一度きりです。
だからこそ選択肢を広く持ち、体験授業や面談も活用しながら、わが子に最も合った学習環境を根気強く探していただきたいと思います。