「社会」は暗記科目だから、教えてもらわなくていい?
たしかに、社会は「暗記してしまえば得点を伸ばせる」ものが多いです。
(全部がそうというわけではありません。とくに歴史は「流れ」が大切です。)
だから「社会って結局暗記ですよね?」といって、おろそかにしてしまう子が多い科目でもあります。
コツは、「習うより慣れる」です。
理想は「興味を持つ」「好きになる」ですが、興味の持ち方は人それぞれ。
それでも、結局どれくらい「問題を解いたか」「暗記できているかの自己確認」ができたかで勝負が決まります。
2つほど「暗記法」をご紹介します。
おススメの暗記法
同じ問題でも繰り返しやる
これにつきます。
もっと斬新で手っ取り早い方法を求められそうですが、結局「質」は「量」でカバーできます。
繰り返しやれば、脳が「この情報は重要」と判断し、記憶装置に収納されます。
そしてテストの得点が取れるようになれば、モチベーションも上がり雪だるま式に結果が伴っていきます。
なので、まずは自分を信じて泥臭く「量」をこなしましょう。
その中で重要になってくるのは、間違えた問題の解答を確認し「これは覚えたからいいや」で終わりにしないことです。
本当に解けるか「解き直し」をしましょう。
そして週末にもう一度、1週間分を「総復習」。
覚えたつもりのものでも、いくつかは記憶が薄れているはずです。
完全に記憶のかなたに飛んで行ってしまう前に、もう一度「復習」することが大切です。
いくつものテキストをやる必要はありません。
同じテキストを2周以上やりましょう。
いろんな感覚を同時に使う
「見る」「読む」だけではダメです。
しっかり「書いて」覚えきれているかを自己確認しましょう。
そして「言う」という別の感覚も同時に使うとさらに頭に入りやすいです。
役者さんがセリフを覚えるときに音読をするのは、「言う」と同時に「(自分の声を)聴く」感覚も動員させ、たくさんの感覚を同時に使ったほうが暗記できるからなんですね。
歩きながら台本を読む人もいます。
体を動かした方が脳の働きが活発になるからのようです。
「詰め込み教育はけしからん!」は本当?
もちろんすべてを「暗記」に頼るのはいけません。
そもそも「覚える」と「解かる」とは、必ずしも一致しません。
しかし勉強を進めていくと、「暗記」をしないことには乗り越えられない場面が必ずあります。
小学2年生で覚えた「かけ算九九」も、その時は理屈もわからず「とりあえず覚えた」ものですよね。
理屈などわからなくても、お風呂に入りながら何度も声に出して覚えましたよね。
あれを「詰め込みはいけない!」などと非難するひとはいませんよね。
昔、日本では小学低学年に「論語」を暗記させていたそうです。
意味はわからなくていいんです。
覚えたあとで、のちのちその内容を理解できたときに「あぁ!そういう意味だったのか!!」となれば、その時点で本当の知識になります。
暗記という土台をしっかり作ったうえで、本当の理解があとで伴っていく。
先に「箱」をつくって、あとで「中身」を充実させていけばいいんですね。
中学までの勉強は、意外とそういうことが多いようです。
「暗記、しんどいなぁ」
「こんなの覚えて、何の役に立つの?」
勉強に行き詰ったときに、ついこのような不満がわいてくるものです。
それでも、自分を奮い立たせて「目標達成のために乗り越えよう!」と立ち向かってほしいです。
将来の自分は、今この瞬間の努力の積み重ねでつくられます。