「逆上がり」ができなくて挫折
僕は小学生のころ鉄棒が苦手で、周りの友達が簡単にできる「逆上がり」がどうしてもできませんでした。
みんなができることを、なぜ自分はできないのか・・・ダメなやつだなと悲しかった思い出があります。
逆上がりができないなんて大したことではないのですが、それでも子どもながらに挫折を感じたものです。
できないのをひとに見られるのが恥ずかしいので、誰もいない公園で夕方何度も鉄棒に挑戦しました。
やっているうちに、どうやら「地面から勢いよく飛び跳ねる」ことよりも「タイミングよく腕で鉄棒をお腹に引き寄せる」ことがポイントでは?と気づきました。
すると・・・途端に逆上がりができるようになりました!
学校の先生も授業の中で、僕にアドバイスをしていたはずです。
でも聞いていなかったんでしょうね。
子どもには「周りの評価」が必要
苦手なことでも、何度も失敗しながら乗り越えていく・・・勉強も似ています。
失敗を繰り返しながら見えてくること・気づくことがあります。
何度もチャレンジできる根気があればいいのですが、いつまでも失敗を繰り返していくうちに挫折感ばかりがつのります。
するといつか心が「ポッキリ」折れてしまいます。
こうなると、次への行動がとれなくなるものです。
心が折れる前に周りの大人たちの評価があれば、一人で努力するより続けられます。
何度間違えてもいいから、丁寧に続けていこう。
そして失敗の原因を探して、少しずつ軌道修正していこう。
いやになってしまう前に、解法のコツをつかめるよう励ましながら「コーチ」として並走します。
僕の塾でも、子どもたちが以前より少しでもできるようになれば「ほめる」「一緒になって喜ぶ」を続けています。
子どもを伸ばしたければ、褒めろ!
部活、ゲームやスマホ・ユーチューブやLINEなど、子どもたちの周りには勉強より楽しいことがいっぱいあります。
でも大半の子どもたちにとって、将来につながる努力はやっぱり「勉強」。
受験するなら「勉強」から逃れることはできませんよね。
塾の三者面談で、「うちの子はホントできないので」と子どもの目の前で否定する親御さんがたまにいらっしゃいます。
ダメですよ!
叱って伸びる子なんて、いません。
子どもが「自分はダメなやつ」「勉強なんてやりたくない」と心がポッキリいったら、伸びません。
わが子を伸ばしたければ、よく褒める!
以前より何がどうできるようになったか、具体的に褒めるのがポイントです。
そして一緒になって喜びましょう。
子どもの褒めどころを見つけることが、子どもを伸ばしたい大人の役割です。