依存症の恐ろしさ
SNSで以下のポストを見かけました。
とある私立の中高一貫校ですが、入学式の校長先生のスピーチで、
「スマホで毎年何人かの生徒がダメになってしまいます」
という話をして保護者の間で話題になったようです。まさか入学式のスピーチでそんな事を校長先生が訴えるまでの事態になってるのかと。学校も悩める問題でしょうね。
— 日日是…@決戦‼️🍀 (@Hibikore_Kessen) March 8, 2024
中学生・高校生のお子さんをお持ちの保護者様は、誰もがこの「子どものスマホ問題」に向き合わなければなりません。
「スマホで人生が壊れる」・・・極端な話のようでいて、どの学校でも多かれ少なかれ同じような問題が起きています。
メジャーリーガー大谷翔平選手の元通訳、水原一平さんはギャンブル依存症でした。依存症は「気持ちの問題」ではなく病気です。しっかり治療を受けなければ治りません。(それに加え、治したいという本人の強い意志も必要ですが、意思だけでは治りません)
ギャンブルに限らず、薬物やアルコール・性依存なども同様です。
子どもにとって依存性の高い「スマホ」。これさえあれば、他人とのコミュニケーションが24時間可能です。他人というのは友人だったり、顔を合わせたことのない第三者だったり。また、you tube や tiktok、インスタグラムなどの動画配信、SNS、あるいはオンラインゲームも手軽に利用できる状況です。
スマホを持たせるのならルールは必須
私個人の考えとしては、「中学生にスマホは不要」「高校生であっても使用時間や場所のルールを決めておく」必要があると考えます。
ただ、家庭ごとの価値観もあるでしょうから、スマホを持たせる場合ははっきりしたルールを決めておくことをお願いしたいです。例として以下にまとめておきます。
1.通信制限をかけておく(自分で絶対に解除しない)
2.夜8時以降は使用しない(睡眠障害につながる=朝起きれない)
3.寝室に持ちこまない(親に隠れて使ってしまう・目覚まし代わりも禁止)
4.知らない人からのDMは開かない(詐欺や性犯罪に巻き込まれる)
5.ゲームは時間を決め、課金はしない(自制できないので少額でも不可)
6.勉強中は机の上に置かない(集中力低下が科学的に証明済)
依存症になったら治療までに苦しい思いをします。あるいは大切な成長期に膨大な時間を浪費してしまいます。
「みんな持っている」「持っていないと仲間外れになる」「勉強で利用できる」「緊急時に親と連絡がつく」「お母さんんも持っているんだからいいでしょ」など、あの手この手で理由をつけてスマホをねだってきますが、買い与える前によくよく考えていただきたいです。
スマホが欲しいのなら、何に必要なのか。どういうルールで使用するのか、まずは本人に考え決めさせましょう。そのうえで、上記のルールを参考にご家庭でのルールを一緒に決めて「守れなければ没収、それでいいなら(すぐではなく)○年生になってから」のように期間を設けるのがいいと思います。
実際は、スマホは一度買い与えると没収するのは難しいです。与える前に、子どもにとって便利以上に害悪が多いこと(膨大な時間が奪われること)を知っておきましょう。