テストの解き直しは「全部はやらない」

定期テストは「確認作業」

中学生のみなさん、中間テストお疲れ様でした。

テストで大切なのは「何ができて」「何ができなかったか」を把握することです。単に「できた=よかった」「できなかった=だめだった」で終わらないこと。

答案用紙は今後の勉強を進めていくうえで「宝の地図」みたいなものです。

ミスしたもの・空欄だったものを総点検しましょう!

定期テストの解き直し「全部やる」のは無駄

ここで大切なことがあります。

それは、テストの解き直しを「全部はやらない」ことです。

これは成績上位、例えば札幌圏の高校を学区外受験するような生徒さんは別なのですが、そうではない大半の生徒さんは、解き直しを全部やる必要はありません。

それをすると、「無駄」が多くなります。

先生や親御さんは「全部できるのが当然!(理想)」と考えるでしょうが、それだと途方もない無駄(時間効率の悪い学習)が発生します。

どういうことかと言いますと・・・

テストの答案で失点している問題をチェックすると

①暗記不足や手順ミス・勘違いで失点
②手に負えない問題で失点

の2種類があるはずです。(その判断は親御さんではなく、ご本人がやりましょう)

とにかく①のタイプを徹底的に解き直し(3周やる)し、次に同じタイプの問題が出たら(学力テストや道コン・入試など)絶対に得点にする!と体と頭に叩き込みましょう。

それだけやればOKです。つまり、②のタイプは「捨てる」わけです。

勉強の苦手な子に限って、②のような「応用問題」でグズグズしてしまい、家庭学習でも時間ばかりかかって問題量がこなせなかったり、テスト本番でも時間配分に無駄が出て最後までたどり着けなかったりします。

なので、②に時間をかけないでください。

勉強は「質」と「量」で決まる

「今からできない問題を捨てるなんて、入試で対応できなくなる!」と心配する人もいるかもしれません。

もちろん、入試で満点取りたいひとは別ですが、大半の生徒さんはそうではありませんよね。

学習時間は限りがあります。中学生はみんな部活や他にやりたいことでいっぱいです。

そんな中「量」ばかり追いかけてしまい、「努力しているのに結果(得点)につながらない」となってしまえば、次のやる気につながらず、いつか「勉強しても無駄」となりかねません。

モチベーションを上げるためには「やった結果がしっかり得点に現れること」です。

大人も同じですよね。

ダイエットにしろ筋トレにしろ、早くに成果が出れば続けられます。

とはいえ「量」も大切。というお話はこちらです。

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