ズバリ「男の子」が心配
もちろん個人差があることは前提で書きます。
わりと男の子に多いのですが、「熱量が少ない」というか「できた喜びが薄い」というか、「自分の勉強に関して他人事」のような印象を受けます。
私も「どうやって目的意識を持たせようか」「勉強に対する興味につなげられるか」考え、声掛けするのですがイマイチ反応が薄い。
そんな子が昔より増えてきているように感じます。
女の子は全体としてたくましいというか、現実的というか、早い段階から「コツコツやって」「希望の高校へ」「将来は●●になりたい」という子が、男の子より多い気がします。
自分で何をやりたいか、どうなりたいか、「うれしい」「くやしい」「次こそは!」・・・そういう「熱」を、子どもたちにはもってもらいたいです。
どうしたら子供たち(とくに男の子)の心に火をつけられるか・・・教室でも試行錯誤の繰り返しです。
かんたんに正解は見つかりませんが、時代に合わせた「子どもたちの傾向」を分析しつつ、個人差のある「本人の性格」もつかんで働きかけていく。
それらをどれだけ日々丁寧に積み上げていけるかが大切なんですね。
塾でもこれだけ苦労するのですから、ご家庭ではもっと苦労の連続だと思います。
ただ、ご家庭の苦労を承知で、ひとつ提案したいことがあります。
失敗してもいいから、自分で決めさせる
勉強に限らず、「自分で決めさせる」経験をたくさんさせてあげて欲しいです。
「当然できること」ばかりやっていては、「失敗」はありえませんよね。
「失敗」は、自分ができること以上のものにチャレンジするひとに欠かせないものです。
「失敗」したら叱責するのではなく、「原因はどこにあるのか」を問いかけて「本人に」考えてもらう。
そしてやり方を変えたり新しい方法を見つけたりする、そんな習慣を子どもたちに持たせたいです。
「主体性」は、なるべく早い段階で身につけたい「生きる力」になります。
大人は世の中をよく見ていますから、私たちは本人が考えるよりも先回りして「これが答えだ」とアドバイスしがちです。
でも他者から答えをもらい続けていては、子どもはいつまでも成長できません。
魚の欲しいひとに、魚を与えてしまうと、いつまでたっても「魚の取り方」は身につきません。
どうやったら釣れるのか、エサは?場所は?天気は?サオは?釣り上げるときのテクニックは?
試行錯誤しながら、必要であれば「こんなときどうするの?」と子どもの方から聞いてくるはずです。
周りの大人からの問いかけが、子どもの「自分で考えるクセ」を身につけるきっかけになると思います。
まぁ言うは易しで、僕も子どもたちを見ていてモドカシイときがありますが・・・。
根気が必要ですね。