「子どものやる気をどう引き出すか」
小・中学生の子どもをもつ親御さんが常に悩み続ける「問い」ですよね。
もちろん塾の先生も。
“勉強”や”考えること”そのものに興味をもつ子なら、あとは黙々とやりつづけます。
でも、みんながそういうわけではありません。
興味をもてるよう「仕掛けづくり」をしても、全員に同じ方法が効くわけでもありません。
(世の中のひと全員を「野球好き」にしたり、「ファイターズ好き」にしたりはできません。)
では、子どもたちはどんなときに「勉強が楽しい」と思えるのでしょうか。
成果がはっきり見えると、勉強が楽しくなる
「英検の3級に合格した!」
「定期テストで前回より30点アップした!」
「学年順位が20位以内に入った!」
日々努力してきたことが、より具体的な形で現れると「次のやる気」が湧いてくるはずです。
大人もそうですよね。
「ボーナスが5万円増えた!」
「ダイエットで2キロ減った!」
「マラソンのタイムが1分早くなった!」
やっぱり数値で見せられると、「努力が報われた!」となって次のモチベーションにつながりますよね。
「良い点」にフォーカスする
岩見沢指導会で、私が保護者さんとお話するとき
「定期テストの合計点が30点もアップしていて立派ですね!日々の努力の結果ですね!」
とお話しても、中には
「いやぁ、でも数学が少し下がったのでまだまだ。。。」
などとお子さんの目の前でおっしゃる方がいます。
せっかく努力してきた成果が出たのに、何か1科目でも下がっているとそこに注目してしまう・・・。
もちろん、親御さんにとっては
「指摘することでより一層の努力を」
というお子さんへのエールなのでしょう。
でも、お子さんは「責められている」と感じるのではないでしょうか。
これでは「次のやる気」につながるエネルギーが湧いてきません。
まずはお子さんの努力を認めてあげてください。
極論をいえば、1科目でも得点アップしていれば、「その成果につながった過程」を評価し、ほめてあげてください。
得点が下がっている科目は、本人が一番「まずいな」と感じているものです。
わざわざそこにフォーカスするのは逆効果ではないでしょうか。
努力が成果につながったとお子さんが実感できれば、楽しくなり次の努力へのモチベーションになります。
ご家庭では親御さんがお子さんと一緒に、「わが子のプチ成功」を喜んでもらいたいです。