塾に通う目的をはっきりさせる
子どもが「塾に通いたい」と言い出したら、まずは勉強に対して前向きになっていること自体を評価しましょう。
「よし!それじゃあ作戦会議だ!」と、前置きしたうえで、あれこれ質問しつつ親御さんの考えも提示していきましょう。
「その目的は何なのか」「動機は何なのか」をよく聞きながら進めます。
・得点が下がったから(あと何点あげたい?そのための努力はどれくらい必要?そもそも得点上げたい理由は?)
・中3になるしそろそろ(周りが通っているから?友達に誘われたから?)
漠然とした動機ではいけません。何となく始めても「宿題がしんどいから辞めたい」「部活と両立させるのが難しいから辞めたい」などと途中でくじけてしまったら、「逃げ癖」がついてしまいます。
動機を聞かれて自分の考えを言葉にすることで、子どもは自分の気持ちを整理できるはずです。
普段の行動を振り返る
とはいえ、単に「塾に通いたい」といっても基本的には成績を上げることをが目的でしょうから、そのための努力を常日頃からできていたのかを問わねばなりません。
・今の生活リズムに通塾時間や塾の宿題をねじ込む余力がある?(無いなら時間をつくる工夫、例えばスマホを触る時間の制限など)
一方的にはねつけるのではなく、一緒になって「今を振り返る」作業をヒアリングしながら進めます。
選択肢を示す
「〇〇塾に行きたい」と、特定の塾を提示してきた場合、なぜその塾なのか。よくよく聞いてあげてください。だいたいの場合は「友達の話を聞いて」「〇〇さんも通っていて成績上がっているみたいだし」などが理由でしょうか。
しかし、塾といっても千差万別。断言しますが「どのような生徒にもぴったりハマる塾」は存在しません。岩見沢指導会もしかりです。合う・合わないは個人差がありますし、どのようなタイプの子どもがどのようなスタイルの塾とマッチングするかは、評判だけでは判断するのが難しいです。
・大手塾がいいのか個人塾がいいのか
・大人数の中で競争するのがいいのか、個人に合わせて自分の目標に向き合う形がいいのか
など選択肢を示しつつ、ある程度しぼりましょう。
お問合せの前には、
②教室の場所(送迎の有無など親側の条件に合致しているか)
③授業システム
などの基本情報は各塾のウェブサイトで目を通しておきましょう。
即入会ではなく、体験授業を通じてその塾の指導方針や先生・教室の雰囲気を知ったうえで申し込むのが必須です。
体験授業後、最終的には本人の判断で決めましょう。やるのは本人です。無理強いさせてもモノになりません。本人が主体性をもって「やる」と判断できるか見極めましょう。