推薦入試は定員割れでも不合格?倍率だけで判断してはいけない理由

以前、こんな記事を書きました。

定員割れしていたら全員合格?
結論から先に書きますが、北海道の効率高校入試は「定員割れ」していても、全員合格ではありません。 具体的に見ていきましょう。 ...

これは一般入試のお話ですが、今回は「推薦入試」のお話です。

推薦入試は低倍率なら全員合格?

「推薦入試は倍率が低ければ、全員内定するのでは?」
こんな誤解をよく耳にします。

結論から言うと、それは違います。


実際の推薦入試データを見てみましょう

今年受験(令和7年)の岩見沢市内高校の推薦入試倍率です。

  • 岩見沢東(普通科)
    定員16名/出願30名
  • 岩見沢緑陵(普通科)
    定員64名/出願52名(定員割れ)
  • 岩見沢緑陵(情報科)
    定員40名/出願42名

内定者数を見るとどうなるか

  • 岩見沢東(普通科)
    出願30名 → 内定16名(定員通り)
  • 岩見沢緑陵(普通科)
    出願52名 → 内定48名(定員割れでも全員内定ではない)
  • 岩見沢緑陵(情報科)
    出願42名 → 内定22名(定員を下回る内定者数)

注目すべきは、定員割れしている学科でも不合格者が出ている点です。


推薦入試は「基準未満なら不合格」

緑陵普通科では定員割れにもかかわらず、4名が内定をもらえませんでした。
また情報科では、定員を超えて出願があったにもかかわらず、半数近くが内定を得られませんでした。

これは、推薦入試が「人数合わせの試験」ではないことを意味します。

面接結果や内申点など、学校が定める一定基準に達していない場合、
たとえ定員に余裕があっても内定は出ません。


なお、内申点の計算方法はこちら。

内申点と内申ランクの計算方法(北海道の高校入試)
北海道の高校受験は「内申点315点+当日点500点」の合計で合否が決まります。中1からの通知表が入試に影響する内申点の計算方法やランクの見方を保護者向けに解説。志望校合格に向けた早期対策を始めましょう!

推薦入試の正しい心構え

推薦入試は、
「内定したらラッキー」
「ダメでも一般入試で勝負する」
このスタンスが大切です。

推薦一本に絞らず、一般入試の準備を並行して進めていきましょう。

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