勉強で「生きる力」が身につく

学習塾に通う一番多い動機は、「志望校への合格」です。

中学生の「学校の定期テストでよい点を取りたい」「成績を上げたい」もすべては、「志望校合格」へとつながるためで、やはり最終的な動機は「志望校合格」という方が圧倒的に多いです。

その先にはる「希望の進路へ」を逆算して(あるいはまだ不確定であっても、選択肢を広く持つため)、いま自分に(わが子に)必要なのは、目の前の定期テストでよい点をとること・成績をあげることですよね。

動機がはっきりしている子はいいのですが、そうではない子にとって目的意識をもって勉強を続けていくことは大変です。

「こんな苦労はなんのためにするの?」

「もっと自由に遊んでいたい」

「塾代がもったいない」

「そんなにやる必要あるの?」

「高校なんて、とりあえずは入れればどこでもいいでしょ?」

このような考えの子(や保護者様)もいるかもしれません。

もちろん、勉強ができることだけが「子どもにとっての全て」ではありません。

それでも、あえて断言します。

勉強はぜったい、今のうちにたっぷりしておいたほうがいい。

もしあなたが(あるいはお子さんが)、何かダントツの才能をもっていたら勉強は後回しにして、その才能を徹底的に磨くべきです。

でも、(私を含めて)大半のひとは、そうではないと思います。

将来のやりたいことも不確定だったり、ぼんやりしていたり。

自分は何に向いているんだろうか・・・と、思い悩んでいるひとも少なくないはずです。

そんなひとこそ、勉強が「武器」になります。

学校で身につけた知識を将来使う機会があるかどうかは、進む進路によってさまざまですし、もしかすると直接は使わないかもしれません。

「それなら、勉強に使ってきた時間と努力は、ぜんぶ無駄になるのでは・・・?」

いいえ。

勉強で得られる「論理的に考える習慣」「目標をもって努力し行動した経験」は、なるべく早い段階で持っておくべきです。

小学生~高校生はみんな、これからの長い人生で近いうちに誰もが「困難」にぶつかります。

そのときに今までの経験が必ず役に立ちます。

しっかり努力したひとは、そうでなかったひとよりも「困難に打ち勝つ力」が身についています。

「やり抜く力」は、子どもの頃の経験によって鍛えられます。

それをぜひ、受験勉強を通して身につけてもらいたいです。

身につけた知識以上に、財産になります。

勉強を通して、今のうちにたくさんの「失敗」と「成功」、そして「やり抜く経験」をしてもらいたいです。

「悔しい気持ち」も「うまくいったときの達成感」も、「やり切った経験」もあるいは「学歴」も、ぜんぶが生きる武器になります。

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