「答え」が用意されていない問題
子どもの世界は、とにかく狭いものです。
子どもにとって、学校生活がほぼ「世界」であり、学校で起きることが「全て」に思えてしまいます。
とくに友達関係というのは、すごくたいせつなものです。
しかも友達関係は、勉強のように「答え」が用意されていないだけに、やっかいなものです。
今は「LINE」などで自分の悪口を友達に拡散されたり、ひどい場合は「ツイッター」で外部に流されたりする恐怖もあります。
「仲間外れにされたらどうしよう。」
「悪口を言われているんじゃないか。」
びくびくしながら学校生活を送っている子もいると思います。
友達関係に疲れちゃった子に伝えたいこと
今は狭くて息苦しい世界にいると思いますが、年をとるごとに世界はどんどん広まっていきます。
そして、付き合いの「選択肢」もみるみる広まります。
気の合うひとと過ごし、そうでないひととは関わりを持たない。
そんな選択が自由にできます。
学校ではそうはいかないでしょう。
小学校では「みんなと仲良くしましょうね!」と教えられたと思います。
でも本来、クラスに苦手な人、どうしても合わない人が何人かいるのが当たり前なんです。
それでも学校では、長い時間を一緒に過ごさないといけませんよね。
大人になると、そんな必要はありません。
もちろん会社に入れば、苦手な上司・同僚もいるかもしれません。
でも、その時には仕事上の関係だからと割り切って、適当にやり過ごしていいんです。
「パワハラ」「セクハラ」「ブラック企業」などとニュースで耳にするかもしれません。
でも、そんな会社はどんどん無くなっていきます。
これだけ情報が拡散される社会です。
こういうところはSNSの良いところですよね。
みんな「いやな会社」の情報を共有し、避けることで「ひどい会社」は変わっていくか、消えていきます。
それでも「良い会社」が見つからなかったら、自分で作ればいいんです。
どんどん自由度が増していく
社会人になると、学生の頃のように「時間」や「行動範囲」「生活」の制限がなくなります。
経済的にも学生の頃に比べれば一気に自由になります。
そう。
どんどん、自由度が増していくんです。
「息苦しさ」から、みるみる解放されていきますよ。
趣味にたっぷり時間とお金をかけるのも自由。
やりたい仕事に目いっぱい集中し、ガンガン収入を得るのも自由。
社会貢献に精を出すのも、気の合う友人や大切な家族と一緒に過ごす時間を優先するのも自由。
何を選択するかは、自分自身。
そりゃそうですよね、自分の人生なんですから。
でも、子どもの頃は「目の前のこと」でいっぱいいっぱいで、あまりそんな先のことを考えられませんよね。
僕もそうでした。
何をしてもどんな世界でも生きていける
日本はどこでも生きていけます。
いろんな社会問題があるにせよ、それでも先輩たちは努力して、どこよりも安全な社会を用意してくれました。
身分階級もありません。
自分の努力次第で、何をやっても身を立て、生きていけます。
どうしても日本社会が息苦しかったら、海外で生活もできます。
いずれにしても、学生の今のうちに
「自分の頭でよく考えること」
「自主性を持つこと」
「困難に立ち向かうこと」
に慣れておいてくださいね。
そして、困ったときは周りに相談すること。
それでも、どうしても解決できなかったら・・・
逃げてもぜんぜんOK
今の自分では対処できない!と思ったら「逃げる」という判断も必要です。
「逃げる」ことも、自分の身をまもる大切な「力」です。
そして、どんなに考えても答えのない「理不尽なこと」も人生ではたまに起きます。
自分の力では、どうしようもできないこと・・・そんなものにエネルギーを使っても仕方ありません。
そういうときは「答え」を探さなくていいんです。
「解なし」が「答え」なのかもしれません。
不思議と、時間が解決してくれることもあります。
僕もそんな時期がありました。
今がしんどくても、それが永遠に続くことは絶対にありません。
大丈夫です。
無職だった僕も、何とかなった
ここからは余談です。
僕は25歳のころ、紆余曲折あり人生の目標を見失っていました。
仕事もせず、どうやって「しんどい時間を克服したか」を振り返りながら、お勧めの方法を紹介します。
体を動かす
日に当たりながら何となくゆるーく運動すると、良い解決策が見つかったり気持ちが
落ち着いてきてリラックスできますよ。
そんな気力もわかないときは・・・。
好きなことに没頭
「絵」でも「音楽」でも、この際「ゲーム」でもいいです。
とにかく自分を「忙しく」してみてください。
布団に入って、ぼーっとしているとあれこれ考えすぎてしまいますよね。
そういう時間が長くなればなるほど、ネガティブになってしまいます。
「脳」は、程よい疲労を好むんだと思います。
そのほうが体の調子も良くなりますよ。
もしお子さんが今「しんどい状況」でしたら、ここまで書いてきたことがほんの少しでも参考になれば幸いです。
そして親御さんは、深刻にならないでください。
ニコニコして、おいしいご飯をつくってあげてくださいね。